第7章 電線・ケーブル技術資料

3心ケーブルのインピーダンス

電線路のインピーダンスは、短距離(通常は、電圧50kV以下、亘長50km以下)の場合、純抵抗分Rと誘導リアクタンスXLとの2つの線路定数で決定できる。即わち短距離電線路では並列回路(コンダクタンスGと静電容量Cとの合成回路G+jωC)を流れる電流が著しく小さいためこれを無視できる。

以下3心ケーブルについてインピーダンスを求めると次のようになる。

-算出式-

インダクタンス(L)

導体の素線数により次のとおり

インダクタンス(L)式図

リアクタンス(X)

容量リアクタンスが並列に入ることから、誘導リアクタンスとの合成リアクタンスは

インピーダンス(Z)

ケーブルのインピーダンスZは洩れコンダクタンスGと容量リアクタンスXcを無視できるので

リアクタンス式図

ここに R:ケーブルの連続使用許容温度における最大導体抵抗(Ω/km)

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