第7章 電線・ケーブル技術資料

高圧活線ケーブル劣化診断

  • 高圧活線ケーブル遮蔽層劣化診断

    遮蔽層(銅テープ)に誘起している交流電圧を除去し、遮蔽層に直流電流の1mAを供給することにより、発生した直流電圧を抵抗値に変換、測定し、その抵抗値の大きさから遮蔽層の劣化診断を行う。
    ループ抵抗測定図

    各線心相間、それぞれのループ抵抗を測定

  • ※3,300V・6,600V CV(一括形)は、ケーブル内部で各線心の銅テープが接触しているため、高圧活線ケーブル遮蔽層劣化診断は出来ません。
  • 高圧活線ケーブル絶縁劣化診断(交流重畳法)

    CVケーブルの遮蔽層に商用周波数の2倍+1Hzの交流電圧を重畳し、ケーブルの絶縁体に発生した水トリーによって生じる1Hzの交流電流を活線下で測定し、その電流の大きさから絶縁劣化診断を行う。
    測定回路図