第7章 電線・ケーブル技術資料

許容電流

基底温度による電流補正係数

基底温度が異なる場合は、その温度に応じ次表に示す係数により許容電流値を補正する。

基底温度による電流補正係数

導体許容最高温度(℃) 60 75 80 90
基準基底温度(℃) 25 40 25 40 25 40 25 40
基準温度(℃)
20 1.14 1.41 1.05 1.25 1.04 1.22 1.04 1.18
25 1.00 1.32 1.00 1.20 1.00 1.17 1.00 1.14
30 0.93 1.22 0.95 1.13 0.95 1.12 0.96 1.10
35 0.85 1.12 0.89 1.07 0.90 1.06 0.92 1.05
40 0.76 1.00 0.84 1.00 0.85 1.00 0.88 1.00
45 0.65 0.87 0.77 0.93 0.80 0.94 0.83 0.95
50 0.53 0.71 0.71 0.85 0.74 0.87 0.78 0.89
  • 〔使用例〕
    600V CVで基底温度を40℃として求めた許容電流値を基底温度30℃での許容電流値に換算したい場合(導体許容最高温度90℃)、最初の基底温度40℃を表中の基準基底温度とし、換算後の基底温度30℃を表中の基底温度にとって、その交点の補正係数1.10を得る。
    したがって最初の許容電流値に1.10を乗じたものが換算後の許容電流値である。